<鶴味噌について>
鶴味噌醸造株式会社は、福岡県柳川市で明治3年(1870)の創業から150年近く味噌を造り続けている味噌専業のメーカーです。
柳川市は福岡県南部、筑後平野の西南端に位置しており、古くから開拓・干拓された大小規模の干拓地が魚鱗状に広がる海面干拓地帯です。
市内中心部には治水のために張り巡らされた、城下町の名残である水路があり、
現在はその水路を船でめぐる川下りが水郷柳川(すいごうやながわ)の代名詞となっています。
その川下りの中ごろに3つ連なったレンガ造りの建物・・柳川出身の詩人「北原白秋」の詩(うた)にも登場する通称「並倉」がツルみその本社工場になります。
鶴味噌醸造の主力商品は、米こうじ、麦麹を使ったあわせ味噌。
大豆の旨味に、米麹の甘みと麦麹のコクをバランスよくミックスさせた、合わせ麹(あわせこうじ)味噌が全生産量の7割近くになっております。
その他、昔ながらの米みそ、九州ならではの麦みそなどを生産しており、美味しく飽きのこない、長く愛される味噌造りを目指して日々研鑽を重ねております。
また近年では、消費者への新しいニーズに応えるべく、こうした味噌をベ―スとした、
みそだれや各種おかずみそ、漬込み用味噌などの調味用味噌も製造しており、今後の成長分野と位置づけ、常に新商品の開発を行っております。
2015年には品質向上をめざし、HACCP(ハサップ)認証を取得しております。
衛生管理をシステム化することにより、今まで以上に、安全で安心な商品を提供できるよう、努めております。
販売に関しましては、九州内に6つの営業所を設け、地元の小売店、九州内の百貨店、業務用商品の卸売など小回りの利く販売体制をとっております。
また通信販売部門を設け、商品の取り扱いがない広域のお客様への販売も強化しております。
その他、20年ほど前より海外展開を重要な事業と位置づけ積極的に取り組んで参りました。
現在では台湾、香港など東南アジアを中心に欧米を含めた約20か国に輸出しており、社員が直接国内外の商談会やイベントに参加することにより、
経験値を上げ、常に海外の新しいニーズの把握に努め、それを新商品の開発に活かしていくというサイクルが出来上がりつつあります。
また地域貢献として、地元の小学校や、一般の方々の工場見学、味噌つくり体験を実施することで、味噌という日本古来の文化に親しんでもらう取り組みをおこなっております。
さらにお客様の声を直接聞くことができる、地元で開催される各種イベントへ積極的に参加することで地元の方々との交流も大切にしております。